スペインはなぜ夜10時でも明るいの?
スペインへ行かれた方が、現地で必ずと言っていいほど驚くことがあります。
それは…
「夜10時なのに、外がまだ明るい!」
ということです。
夏のスペインを訪れると、22時頃でも空は夕方のように明るく、子どもたちは公園で元気に遊び、大人はテラス席でゆっくり食事を楽しんでいます。
スペインは東京より少し北に位置しているため、夏はもともと日照時間が長い国です。
しかし、それだけでは「夜10時でも明るい」理由は説明できません。
その裏には、約80年前に決められた「時計」にまつわる、ある歴史の秘密があるのです。
実は……
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スペインの時計は、太陽より「約2時間」進んでいます
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少し想像してみてください。
もし今日から、日本中の時計を「一斉に2時間進めたら」どうなるでしょう?
実際にはまだ20時で外が明るくても、時計の針は22時を指していますよね。
もちろん、時計を進めたからといって太陽が急に沈むわけではありません。
つまり、
「外は20時くらいの明るさなのに、時計は22時」
という状態になります。
夏のスペインは、まさにこれと同じ状態なのです。
スペインの時計が太陽より約2時間進んでいる理由
なぜ、そんなことになったのでしょうか?
地理的に見ると、スペインはイギリスやポルトガルとほぼ同じ経度にあります。
そのため、本来は同じ時間帯を使うのが自然でした。
ところが1940年、当時スペインを統治していた独裁者フランコが、ドイツと時間を合わせるために時計を1時間進めることを決定したのです。
その後も時間は元に戻されることなく、現在まで使われ続けています。
さらに夏になると「サマータイム」が導入され、時計がもう1時間進みます。
その結果、夏のスペインでは、実際の太陽の時間よりも、時計が「約2時間」先を進むことになります。
だからこそ、夜10時になっても実際の太陽の位置は20時頃。
「まだこんなに明るい!」と感じるわけです。
「じゃあ、本来の時間に戻せばいいのでは?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
実際、スペイン国内でもこれまでに何度も議論されてきました。
しかし、もしスペインだけ時間を戻してしまうと、隣国フランスやドイツとの間に1時間の時差が生まれてしまいます。
現在はヨーロッパの主要国と同じ時間を使っているため、ビジネスや鉄道、航空便などのやり取りが非常にスムーズです。
「本来の時間に戻した方が自然」という意見がある一方で、「社会や経済への影響が大きい」という理由から、今でもこの時間が使われ続けているようです。
スペインの夕食時間が遅いのはなぜ?
スペイン人は夕食が遅いことで有名ですが、単に「夜型人間だから」という理由ではありません。
時計が太陽より2時間先を進んでいるため、生活リズムそのものが、自然と後ろへずれているのです。
日本でいう「19時頃に夕食を食べる感覚」が、スペインではちょうど「21時頃」になります。
そのため、21時や22時から夕食を楽しむのが、現地ではごく普通の生活リズムとなっています。
私自身、スペインのバレンシアでワーキングホリデーをしていた際、現地のレストランで働いていた経験があります。
そのお店のディナー営業は「20:00~24:00」でした。
日本だと20時はそろそろ夕食が落ち着く頃なので、最初は「20時スタートなんて、ずいぶん遅いな…」と思っていましたが、いざ開店すると、22時や23時になっても店内は満席!
これが現地の普通なのだと実感しました。
「夜10時なのに明るい」という景色も、
「夕食は21時~23時頃」という生活も、
実際に暮らしてみると、気がつかないうちに自分でもそれが自然で当たり前になっていくから不思議です。
こうした、日本とは全く違う「現地のリアルな日常」を肌で感じられることこそが、留学やワーキングホリデーの最大の魅力の一つかなと思います。
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e留学スペイン
藤村




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